家・マンション・住宅の音響改善の知識　http://www.silent-design.jp/ 防音工事リンク・サイレントデザインサイト

■防音と部屋の配置

一般的にマンションの壁の遮音性能は４５～５０ｄＢ、和風住宅で３０～３５ｄＢです。それでも音のうるさい部屋（楽器練習・ホームシアター・カラオケ・機械作業室等）の場合は、一次処置としてクローゼット・押入れ・本棚・家具・お風呂場・倉庫・廊下・納戸・駐車場等を騒音を発生させてるお部屋に隣接したりその部屋を囲んだりして騒音防止をすることも効果があります。

家・マンション・住宅の各部屋の静かな寝室やリビングは、騒音源の部屋に隣接しない間取りが防音対策になります。騒音源と静寂希望所を出来る限り離しましょう。気になる音は距離を取る事によりかなり減衰されます。

■遮音性能と素材

家・マンション・住宅の各部屋の壁・床・天井には、遮音性能の良い素材を使いましょう。遮音性の良い素材は面密度との微妙な関係（質量則）があります。重い素材は遮音に優れた効果をもたらします。

例えば一重の壁の厚さを４倍にした時に１０ｄＢ増えます。二倍で5ｄＢがＵＰします。しかしこれだとかなりの重さになってしまい問題があります。そこで、独立した二重壁にして間に間隔をおき、その空間の中にグラスウール等を入れて壁を作ります。壁の厚さは増えますが、こうする事により重くしないで遮音性能を確保する事ができます。

この様に空気層を入れる吸音距離効果も忘れてはいけません。そして、共振や共鳴現象(SOUNDBRIDGE・コインシデンス効果)の対策も必要になります。

遮音構造・素材の配列・独立間柱等の処理によっても遮音性能は変化します。コンクリートで囲まれていて内装の表面材が薄く壁紙程度ですと、かなりキンキンした響きになってしまいます。

コンクリートは遮音性能的には良い素材ですが、その上に吸音材での処理が充分にしてないと、音の増幅現象によって、周波数帯域によっては逆に音圧が高まってしまう事があります。コンクリートと言ってもそれだけでは安心出来ません。

■部屋の音響改善

家・マンション・住宅の各部屋の設計や家具の配置が悪いと、不快な音の循環現象によって、音が上手く聞き取れなかったり、音の増幅が起きたりで、大変聞いてて疲れます。この場合は部屋の形に変化を付けたり、部屋の中の本棚や家具の位置を変えたり、カーテンや絨毯を取付けたりして、音のコントロールをします。

家・マンション・住宅の各部屋の角は比較的に音の集まりやすい個所なので、コーナー処理もポイントになります。本棚・カーテン・畳・絨毯・押し入れはそれ自体が吸音の役目をします。

家・マンション・住宅の各部屋をデッドにする事ができます。逆に鏡やアクリル板を多目に使うと反響する部屋にする事が出来ます。防音室で音のコントロールをする場合にもこれらの素材を入れる事によって音響を変える事ができます。ただしカーテンや絨毯等は遮音的には効果はありません。

■隙間と開口部（窓・ドア）

家・マンション・住宅の各部屋の防音工事をして防音素材をいくら良くしても、隙間（換気扇・ダクト・コンセント穴）の処理や、空調機(エアコン)の取付方法、開口部(窓サッシ・扉ドア）の遮音レベルが不足すると、防音上での最大の弱点となってしまいますので、充分な配慮が必要となります

例えば壁自体に遮音性能が40ｄＢあっても、遮音性能20ｄＢの窓やドアを取り付けた場合に全体の部屋の遮音性能は30ｄＢに落ちてしまいます。

要するに隙間のある弱いところから音が逃げて、全体の遮音性能を悪くしてしまいます。窓の遮音性能は一般型で15～20ｄＢ、防音硝子１枚で25～30ｄＢ、又、既存に防音硝子で30～35ｄＢ、防音対応製品＋防音対応製品で35～40ｄＢとなります。

家・マンション・住宅の各部屋の隙間処理の方法が上手くないと、壁等の遮音性能は落ちてしまいます。特に隙間からは中高音が一番漏れやすく遮音性能が影響されます。隙間の処置は数ミリであっても非常に重要なポイントです。

（コーキング・パテ・接着・穴埋め・遮音シート張り等）は、防音専門の会社と言われているところでも管理がしっかりして無く、施工業者に対しての確認がおろそかになっている事が見受けられます。やはり熟練の防音工事の施工会社でないと困難です。

■振動の防止

家・マンション・住宅の各部屋とかでは、上の階から響く振動は不快なもので気になります。この場合は天井・床の各中間に衝撃緩和材と空気層を取りいれての改善(乾式浮き床・吊り型天井)で防止できます。又、ピアノのペダル音のコツコツした振動も、振動吸収型のキャスターと、厚手の絨毯・振動抑制台との併用によって改善できます。

防音工事の知識・特徴・価格

This construction method will block out as much noise as possible.